一旦この曲を聴きだすと一日中リピートしてしまいます。
アイルランド・ダブリン出身のアーティスト、シネイド・オコナーが1990年にリリースしたセカンド・アルバム『蒼い囁き』 “I Do Not Want What I Haven’t Got” に収録され大ヒットしました。
元々プリンスがプロデュースしてシネイド・オコナーがカバーした曲ではありますが、私はこの曲以上に素晴らしいカバー曲を他に知りません。プリンスの曲を自身の曲として完璧に表現しています。
恋人と別れた絶望的な心情を歌った曲ですが、彼女以上にボーカルとして表現できる人はいないのではないでしょうか。ただ表面的に美しいという訳でなくあり、深い深い表現力があります。
この表現力は、アイルランドの伝統的なカトリックの厳格な教えへの反発や、少女時代には家庭で虐待されていた酷い経験から生まれたものなのでしょうか。
It’s been seven hours and fifteen days あれから15日と7時間が経過した
Since you took your love away あなたが愛にけりをつけてから
I go out every night and sleep all day 私は毎晩出歩き、昼間はずっと寝ている
Since you took your love away あなたが愛にけりをつけてから
Since you’ve been gone あなたが去ってからの私は
I can do whatever I want 欲しいものはやりたいことができるし
I can see whomever I choose 会いたい人に会える
I can eat my dinner in a fancy restaurant オシャレなレストランで食事もできるわ
But nothing… でも意味がない
I said nothing can take away these blues 何をしても私のこの憂鬱を取り払うことができない
‘Cause nothing compares なぜなら、何も代わりにならない
Nothing compares to you あなたに代わるものなんてないから
こんな和訳になると思います。
この曲のミュージックビデオはあ全編彼女がこの曲を歌うシーンをアップで撮影されたものとなっていますが、後半部分で彼女の涙を流す部分があります。この涙について、彼女は後半部分の以下の歌詞によると答えました。
All the flowers that you planted, Mama in the back yard ママ、あなたが裏庭に植えた花は
All died when you went away あなたが去ってすべて枯れてしまったわ
I know that living with you, baby, あなたとの暮らしは、
was sometimes hard 大変な時もあった
But I’m willing to give it another try でももう一度やり直したいの
これは彼女を虐待したという死んだ母親との軋轢を思い出したのでしょうか。
私は感情の高ぶりをこれほど高い表現力で歌い上げた曲を他に知りません。彼女についてはプライベートでいろいろなニュースが今でも流れてきますが、ずっと活躍し続けて欲しいと願います。
オススメします♪
Apple Music で試聴できます♪ →
Nothing Compares 2 U / Sinéad O’Connor アムネスティコンサートでのライヴです。
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