ハイ・アンド・ドライ / レディオヘッド ~ High And Dry / Radiohead

イギリスのロックバンド、レディオヘッドの曲です。一度ハマってしまうと抜けられなくなる中毒性のある曲です。

思春期の少年に特有の「イケてるオレ」を必死で演じる少年に対して、「本当は怖くて仕方がないんだろ?」と強烈に皮肉っています。一方で表面上で強がる少年の心の中の孤独と恐怖を”High And Dry”と表現し、「このまま放っておかないでくれ!」と訴えていると私は解釈します。

イギリスだけでなく世界中で見られる思春期の「とんがった少年」を歌っています。余談ですが、最近私が読んだ西原理恵子さんの「この世で一番大事な『カネ』の話」の中で、西原さんは出身地の鬱屈した友人達をこの曲に出てくる少年のように描いていました。とても面白い本でした。

そして私がこの曲が好きなところは、歌詞を聞くまでもなく「鬱屈した」というか「屈折した」様をサウンドで完璧に表現しているところです。

トム・ヨークのなにか鬱憤が溜まったかのようなボーカルと、キリキリと金切り声のようなギターが見事にそれを表現していると思います。

Two jumps in a week, 週に2回調子に乗ったことをして
I bet you think that’s pretty clever 自分がイケてる気でいる
don’t you boy. そうなんだろ?坊や?
Flying on your motorcycle,    バイクに乗って跳ね上がり
watching all the ground     真下に迫る地面を
beneath you drop. 見つめてるんだろう
You’d kill yourself 自分が認められるためなら
for recognition; 死ぬことだって怖くないか?
kill yourself to 殺されたって
never ever stop. 止めやしないんだろう
You broke another mirror; お前はまた鏡を壊して
you’re turning into 自分じゃない何かに
something you are not. 変わっていくんだろう

Don’t leave me high, 僕を見限らないで
don’t leave me dry   このまま僕を放っておかないで

ざっとこんな感じの和訳をしてみましたが、みなさんの感じ方と合っているでしょうか? ニュアンス的な部分はその人その人の感じ方や解釈の仕方があると思います。それは日本語の歌詞でも同じですね。

オススメします。

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